◎どのような病気か
・手や足、口などに発疹が出るウイルス性の夏かぜのひとつで、例年夏から秋にかけて流行します。
◎症状について
・手や足、お尻、口まわりなどに赤みや水ぶくれができます。発疹は通常痛みやかゆみはありませんが、大きな発疹は痛いこともあります。口の中の発疹は通常痛みがあり、特に年少児では十分な飲食が出来なくなることもあります。発疹は通常1週間以内に治ります。
・熱は通常は数日で自然に解熱します。熱が出ない方も多いです。
・ごくまれに、ウイルス性髄膜炎を合併し、高熱、嘔吐、頭痛がみられることがあります。
◎診断方法について
・手足口病と確定診断できる簡単な検査はなく、通常特徴的な症状、年齢や流行状況で診断を行います。
◎周囲への感染性と登園・登校基準について
・手足口病を起こす原因ウイルスは複数あり、一度かかるとそのウイルスには二度とかからないのですが、別の種類のウイルスが原因で再び手足口病となる可能性があります。
・大人は、過去に手足口病の原因となるウイルスに感染し、免疫を持っていることが多く、こどもに比べると発症することは少ないです。手足口病は感染しても症状が出なかったり、ごく軽い風邪症状だけで終わったりすることもあるため、手足口病と診断されないまま免疫を獲得している方も多くいます。
・手足口病のウイルスは鼻水や唾液から1週間程度、便からは1か月以上排泄されます。そのため完全に感染を防ぐことは難しいです。
・手洗い、特に便の処理をした後は入念に行うことで家族内感染のリスクを減らすことが出来ます。
・しっかり解熱し、食欲が十分あって、普段通り元気になってから登園・登校を再開してください。
◎治療法について
・手足口病のウイルスに対する抗ウイルス薬はありません。そのため、症状を楽にする対症療法が中心となります。
・高熱でつらそうであれば解熱剤を使用してください。解熱剤には痛みを和らげる効果もあるため、のどが痛いときにも効果的です。
・解熱剤は、のどの痛みなどで食事や水分がとれない場合には、熱がなくても痛みを和らげる目的で使用できます。
・手足の発疹は通常塗り薬は不要ですが、痛みやかゆみがある場合は塗り薬を使用することもあります。
・手足口病の口内炎に対して、塗り薬は十分な効果が期待できないため、通常は処方していません。
◎病院再診の目安について
【夜間であっても受診が必要な目安】
・水分が全く摂取できず、ぐったりしている時:点滴が必要なことがあります。
・高熱、嘔吐が続き、活気が全くない時:めったにありませんが、髄膜炎や脳炎を合併している可能性があります。
【日中に再診した方がよい目安】
・発熱が数日(状態によりますが3日程度が目安です)以上続く時: 診察の結果血液検査等追加することがあります。
・他、普段と様子が違うなど何かご心配なことがある時。
※上記はあくまで一般的な対応です。個別の病状の評価や治療法については主治医とご相談ください。