◎マイコプラズマとは

・主に幼児期~学童期の呼吸器感染症の原因となる細菌です。3歳未満でも感染はしますが、年長児と比較して軽く済むことが多いです。

 

◎症状について

・潜伏期間(感染してから発症するまでの期間)は2~3週間と長く、発熱、のどの痛みなどかぜ症状で発症し、徐々に咳が強くなってくることが多いです。咳は最初は痰のからまない乾いた咳で、その後痰の絡んだ咳に変化していくことが多いです。

・じんま疹など、かゆみを伴う発疹が起こることもあります。

・熱は無治療であれば5日前後続くことが多いですが、個人差が大きく数日以内に解熱する場合や、1~2週間以上続く場合もあります。

・熱は朝に下がって、午後から高熱になることが多いです。朝に解熱していても油断は禁物です。

・咳は熱が下がってもしばらく続くこともあります(長い場合3~4週間程度)。

  

◎2回以上かかることはあるか。大人にもうつるか

・マイコプラズマに一度感染するとしばらくはかかりにくくなりますが、免疫は長続きしないため数年たつとまたかかることもあります。

・大人にも感染することがありますが、小児ほど強い症状が出ないことが多いです。

 

◎治療法について

 マイコプラズマ感染症が疑わしい場合は抗生物質が処方されます。最近では抗生物質の効きにくいマイコプラズマも増えており、治療に難渋することもあります。

 抗生物質に加えて対症療法といって、症状を緩和させる薬も処方されます。

・咳止め、痰切り、鼻水の薬

・気管支拡張薬(飲み薬、貼り薬)

・解熱剤(坐薬、飲み薬)

 

◎登園・登校の基準について

・解熱すれば周囲への感染力は低くなります。

・解熱後2日経過し、咳で日常生活の支障がないことが登園・登校の目安です。

・通常登園・登校許可証は通常不要ですが、念のため園や学校に確認してください。

 

◎病院再診の目安について

【夜間であっても受診する目安】

・水分の摂取が全く出来なかったり、活気がなく、ぐったりしている時

【日中に再診した方がよい目安】

・受診後2-3日しても熱が下がらない時:診察をして、必要であれば血液検査を行ったり、抗生物質の変更を行います。

・発疹が出現した時:痒みを伴う場合、飲み薬や塗り薬を処方することがあります。発疹が出た場合は可能であればスマートフォンなで写真を取ってきていただければ、診断に役立つことがあります。

・他、普段と様子が違うなど何かご心配なことがある時

 

※上記はあくまで一般的な対応です。ご不明点等あればお気軽にスタッフにお尋ね下さい