◎どのような病気か
・ヒトパルボウイルスB19というウイルスの感染によっておこる病気です。
・両方の頬が赤くなってまるでりんごのように見えるので、りんご病やりんごほっぺ病などとも呼ばれます。
◎症状について
・潜伏期間(感染してから発症するまでの期間)は10~20日程度です。
・両頬が赤くなり、体にレースや網目状の赤い発疹(紅斑)がみられます。その後発疹は腕や足などにも左右対称にひろがります。
・りんご病でみられる発疹はかゆみや痛みはなく、1週間ほどで自然に消えます。
・発疹が出る1週間ほど前に微熱や倦怠感、のどの痛みなど風邪症状がみられることがあります。
◎2回以上かかることはあるか。大人にもうつるか
・りんご病は1回かかると免疫が一生続くため、2回以上かかることはありません。
・通常りんご病は小児期にかかるので、大人にうつることはあまりありませんが、大人が初めてかかると頭痛や関節痛などの症状が強いことが多いです。また、妊娠中の妊婦さんがはじめてかかると、胎児に重症の貧血などが出て流産や死産の原因となることもあります。
◎治療法について
・りんご病の原因であるパルボウイルスB19には抗生物質は効果がなく、有効な抗ウイルス薬もありませんが、りんご病と診断出来る時点では発疹以外症状がなく、全身状態も良いことが多いので無投薬で様子をみることがほとんどです。
・発疹は痛くもかゆくもなく、自然に消えるため塗り薬は必要ありません。
・咳や鼻水、下痢などがあれば対症療法といって症状を和らげる薬を処方します。
◎登園・登校の基準について
・りんご病は頬に発疹が出てくる段階では感染力はほとんどなく、発疹が出る1週間ほど前の風邪症状の時に最も感染力が強いので、りんご病と診断される時点では周囲にうつす心配はありません。
・しっかり解熱し、全身状態がよければ発疹が残っていても登園・登校は可能です。
・登園・登校許可証は通常必要ありませんが、念のため園や学校に確認してください。
※上記はあくまで一般的な対応です。ご不明点等あればお気軽にスタッフにお尋ね下さい。