◎どのような病気か

・水痘・帯状疱疹ウイルスというウイルスにより引き起こされる、発熱や発疹を特徴とする病気です。

 

◎症状について

・潜伏期間(感染してから発症するまでの期間)は2週間前後で、発熱と水ぶくれを伴った発疹で症状で発症します。咳や鼻水などの気道症状を伴うことも多いです。発疹はかゆみがあり、徐々に全身にひろがりますが、1週間程度でかさぶたになります。

・ワクチン未接種の場合、発熱は数日程度続くことが多いです。

・かさぶたがはがれた後もしばらく色素沈着は残りますが、最終的には皮膚は元通りになります(完全にきれいになるまで1か月程度かかることもあります)。

 

◎2回以上かかることはあるか。大人にもうつるか

・水痘は一度かかると基本的に一生かかりませんが、ウイルスは体の中に一生住み続けて、からだの免疫が落ちた時に帯状疱疹となってあらわれることもあります。

・水痘・帯状疱疹ウイルスは感染力が非常に強く、空気感染するため同じ部屋に一緒にいるだけでうつります。発疹が出現する1-2日前から他の人に感染させます。免疫がない場合、家庭内接触での感染率は90%程度です。

・水痘は通常こどもの時にかかるか、ワクチン接種により予防出来ているため、通常大人にうつることはありませんが、免疫がなければ大人でも簡単にうつります。

 

◎治療法について

・水痘・帯状疱疹ウイルスに対する抗ウイルス薬と、炎症を抑え抗ウイルス効果がある塗り薬が処方されます。

また、抗ウイルス薬に加えて対症療法といって、症状を緩和させる薬も処方されます。

・咳止め、痰切り、鼻水、かゆみどめの薬

・解熱剤(坐薬、飲み薬)

 

◎登園・登校の基準について

・すべての発疹がかさぶたになれば周囲への感染力がなくなります。5-7日程度かかることが多いです。

・通常登園・登校許可証が必要なので、すべての発疹がかさぶたとなったら病院を受診して許可証をもらってください。

 

◎病院再診の目安について

病院では隔離が必要なため、受診する場合は必ず事前に電話で水痘にかかっていることを伝えてから受診してください。

【夜間であっても受診する目安】

・水分の摂取が全く出来なかったり、活気がなく、ぐったりしている時

・咳がひどかったり、呼吸が苦しそうな時

【日中に再診した方がよい目安】

・受診後2-3日しても熱が下がらない時:診察をして、必要であれば血液検査を行ないます。

・発疹がどんどんひどくなるとき:とびひなど別の皮膚疾患を合併している可能性があります。

・登校・登園許可証が必要なとき:すべての発疹がかさぶたになれば登園・登校可能となります。

・他、普段と様子が違うなど何かご心配なことがある時

 

※上記はあくまで一般的な対応です。ご不明点等あればお気軽にスタッフにお尋ね下さい