◎RSウイルスとは
乳幼児の呼吸器感染症の原因となるウイルスで、秋から冬にかけて流行することが多いですが、最近では夏に流行することもあります。
◎症状について
・潜伏期間(感染してから発症するまでの期間)は2~8日程度で、発症後2~3日程度は発熱、咳、鼻水など一般的なかぜ症状があり、そのまま自然に改善する人が多いですが、なかには肺炎、細気管支炎などに進展し呼吸が苦しくなることもあります。
・特に生後6か月未満の乳児や早産児、心臓や肺の病気など基礎疾患のある方では重症化しやすいことが知られています。
・咳や鼻水は熱が下がった後もしばらく続くこともあります。
◎免疫の獲得と大人への感染について
・RSウイルスは何回でもかかります。ただ、かかる度に免疫が少しずつついていくので、2回目以降は軽症で済むことが多いです。
・大人は感染しても無症状やごく軽症のことがほとんどですが、免疫力の低下した高齢者では重症化することもあり、注意が必要です。
◎治療法について
・RSウイルスには抗生物質は効果がなく、有効な抗ウイルス薬もありません。
・対症療法といって、症状を緩和させる薬を中心に処方されます。
※血液検査で炎症反応が高い場合はRSウイルスだけでなく別の細菌が同時に感染している可能性もあるため、抗生物質が処方されることもあります。
◎感染力と登園・登校の基準について
・感染力がある期間は長く、症状が消えてから数週間続くこともあります。
・インフルエンザのように明確な登園・登校基準はありません。
・しっかり解熱し、十分に食事や水分が摂れて、咳や鼻水がある程度おさまっていることが目安です。
◎病院再診の目安について
【夜間であっても受診する目安】
・水分の摂取が全く出来なかったり、活気がなく、ぐったりしている時。
・呼吸が苦しそうな時。
苦しくて眠れない、顔色が悪い、呼吸が荒い(鎖骨の上や肋骨の間が呼吸に合わせてへこむ)などの場合は受診が必要です。
呼吸状態の客観的な指標としては呼吸回数を測定しましょう。速い場合は呼吸困難になっていると考えて受診しましょう。
<受診が望ましい1分間の安静時呼吸数の目安(15秒間の値を4倍しましょう)>
1歳未満:50回以上、1~5歳:40回以上
【日中に再診した方がよい目安】
・受診後2~3日しても熱が下がらない時:診察をして、必要であれば血液検査等を行います。
・他、普段と様子が違うなど何かご心配なことがある時。
※上記はあくまで一般的な対応です。個別の病状の評価や治療法については主治医とご相談ください。